当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

悠々シルクロード

読了。「悠々シルクロード」鈴木肇

NHK特集「シルクロード」のディレクターだった鈴木肇さんの著書。本放送の話も交えながら、放送から20年後ぐらいに再度訪れたシルクロードのことが主でした。

40年ほど前の放送の「シルクロード」、私はほとんど見ていませんでした。テーマ曲を知っている程度。

再放送が2019年にあったので、録画したのをちびちびと視聴していました。何かをしながら(例えば洗濯物をたたむとか)の視聴が多かったので、細部まできちんと見てはいないのですが。本書に書かれていた放送内容は思い出されるものが多かったです。

放送を見ながら、40年後の今、シルクロードに登場した場所はどう変化しているのだろうと思っていたのですが、本書で20年後の様子を知ることができたのはよかった。それから20年たった現在は、さらに驚く変化があるのだろうな。

放送で印象深かった、羊皮筏子(ヤンピファズ)や、出土品に歓喜する九州大学の岡﨑敬先生など、覚えている場面も出てきて楽しかった。

放送から20年たったころには、遺跡などの入場料を取るところがほとんどで、中国人より外国人の料金が高かったらしい。今はもっと高くなっているのか、安価になっているのかは謎。

海を知らない遊牧民の方の話で

「なんと言われる? 日本人のお兄さんよ。川はだんだん小さくなり水も少なくなって、砂漠に消えていくもんじゃよ。水を集めて川が大きくなるとは、これは奇妙な話じゃな」

「悠々シルクロード」238ページ

という箇所が心に残る。私が当たり前に思っている川は、砂漠の民には当たり前じゃないのだ。

本は図書館で借りました。手に入れるのは難しい(か古本かな)と思うけど、機会あれば、NHK特集「シルクロード」を見てから読んだほうが楽しめると思います。

コメント