読了、「未来を生きるスキル」鈴木謙介。
といっても、読み始めたのがかなり前で(半年以上前?)、残りの章をやっと読み終わり、最初のころ読んだ部分はすっかり忘れている……。付箋を付けていたので、そこら辺りから。
そんな、どうしようもない不遇感、不安、あるいはそれが反転して起きる、自分のことを理解してくれない人や社会に対する怒りの感情。(中略)
「未来を生きるスキル」7ページ
だからこそこの本では、「こうやってよくしていこう」という希望の話をしようと思っています。
ただでさえ不安な毎日を過ごしているのに、2020年はコロナウイルスの問題でさらに不安は増す一方。希望の話をしてくれる方の存在はありがたい。
(日本では)特に中高年を中心に、新しい技術に適応して自らが変わらなければいけないという意識があまりないのです。
「未来を生きるスキル」28ページ
いかん、中年を理由に、若者しかできないさという思いは捨てねばならぬ……。
働き方やビジネスのあり方に即して言うなら、やはり「価値を生むかどうか」の基準でものごとを判断すべきなのです。(中略)
「未来を生きるスキル」58~59ページ
それは具体的になにか?
生まれたバリューはなにか?
生まれたハピネスはなにか?
ただただ仕事をこなしている毎日であったな。気持ちを切り替えよう。
「決めないこと」がもっとも合理的な選択になる社会
「未来を生きるスキル」91ページ
常に選んでいる状態のほうが合理的らしい。これは時々思うことがある(が実践はできていない)。
けっして完全ではない自分を選んでくれる場所(サードプレイス)や関係性を作ることが重要になります。
「未来を生きるスキル」96ページ
リスクになった自分を受け入れてくれる場所づくりか。
趣味縁が持つ「弱いつながり」
「未来を生きるスキル」173ページ
私は、子供時代、転勤族の親だったので各地を転々としていて、幼なじみとか、地元のとかいう縁はほぼないです。親戚も、もともと離れていたのにさらに離れてしまい、夫方の親戚づきあいのほうが濃いかも(というほど付き合ってもいないか)。今は勤めていないので職場のつながりというのもなく、子供たちの学校関係の付き合いも、卒業したらだいぶなくなりました。
うっすいつながりしかないわあ(笑)。楽だけど。かといって、趣味でのつながりというのもないし、ネット上での友人も少ないぞ。弱いつながりどころではないな。
でも、これからは趣味のつながり、増やしたい。
参考文献として、ゲオルク・ジンメル「社会的文化論」 石川晃弘・鈴木春男訳
鈴木謙介「シェアリングエコノミーがもたらす不安」 >> NIRA研究報告書2018「人類文明と人工知能Ⅱ―近代の成熟と新文明の出現―」
などの紹介と、「脳が壊れた」の著者、鈴木大介さんの記述もあり。こちらの本、確か買ってあるはず(読まなきゃ)。
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