読了。「もしすべてのことに意味があるなら がんがわたしに教えてくれたこと」
元日本テレビのキャスターで、現在は認定NPO法人マギーズ東京の共同代表理事の鈴木美穂さんの著書。
20代のときに乳がんが見つかり、手術、抗がん剤、放射線治療を経験されている美穂さん。
私は子育ても終わりに近い40代に卵巣がんが見つかったけど。結婚前の若い女性ががんになったとわかったとき、私には想像できないほどの悲しさや苦しさがあるのだろうと思います。
職業柄なのと性格もあるのでしょうけど、自分の経験してきたことを文字だけでなく映像でも残していた美穂さん。たしかその映像を放映していたと思いますが、私は見ることができませんでした。壮絶そうだったので……。いつか見ることができるようになるかな。
自分の体験だけでなく、がん患者が間違った情報に惑わされないようにするための指針なども紹介されています。
しかし、すごいバイタリティ。落ち込むときはとことん落ち込まれたようだけど、やると決めたら行動するし、出会うべき人と出会ってきた美穂さん。
私は、がんになったことに意味があるとは思いたくないのだけど、たしかにがんになったから出会った人はいるし、がんになったから知ることができたことも多いです。
私のセカンドバースデー(がんの告知を受けたり手術を受けたりした日のことをこう呼ぶそう。私もいつの間にかそう呼んでいたかも。第2の誕生日)は4月です。手術をしてから丸6年を迎えることはできそうです。
私もやりたいことは遠慮せずやるぞー。新たにそう思うことができた一冊でした。
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