(2010/05/14)
たまっていた(というほど数はなし)図書館から借りてきた本をだーっと読んだここ数日。それも今日で最後の一冊。
……いや、あと一冊残っているのだが、借りたときの情熱は既になく、未読のまま返却することにしたのだ。
で、最後の一冊。
ほぼ一気読み。それぞれの話はそれなりに面白いのだけど、ただの短編集だと思っていました。しかし、途中から「あれ? このエピソードは……」と思い出す部分がちらほら。すべての話が他の話につながっている構成でした。おおっ!
そう思いながら読むと、ますます面白くなりました。相関図を見てみたいところ。そこまでしちゃうと、逆に面白くないか。
どの話も明るいものじゃないのだけど、しをんさん、こういう話も書くのねんという驚きとともに、さらに別の作品も読みたくなったのでした。
私が借りたのは文庫版じゃないほう。
ブックデザインが鈴木成一デザイン室でした。ちりばめられた墨のようなものは、近未来の話でもあるのに、ちょっとアナログな感じをにおわせます。
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