古関裕而の昭和史 国民を背負った作曲家

読了。「古関裕而の昭和史」辻田真佐憲

2020年4月からのNHKの朝ドラ「エール」の主人公、古山裕一のモデル、古関裕而さんについて書かれた一冊。

今まで全く古関裕而さんを知らなかったのですが、作曲した作品を知ると、知っている曲も何曲か。あの曲も!?というのが多かったです。

朝ドラでは二階堂ふみさんが演じている奥さんの音さんのモデル、金子(きんこ)さんのエピソードが掲載されていたけど、あのドラマの音さんは誇張されたものではなく、実際にあんなパワフルな感じの方だったみたい。後年の株をやっている金子さんのエピソードもドラマで描かれたら楽しいな。

ドラマで福島三羽ガラスの一人と言われている佐藤久志のモデル、伊藤久男さんの若いときの写真が掲載されていたのだけど、これがむっちゃイケメンであった。>> 日本コロンビア > 伊藤久男

三羽ガラスのもう一人、村野鉄男のモデル、野村俊夫さん、本名は鈴木喜八さんらしい。野村も本名っぽいけどね。

古関さんの子供時代に鈴木三重吉主宰の雑誌「赤い鳥」の話が登場。これはドラマ「エール」でもあったなあ。

軍歌もたくさん作曲されていた古関さん。戦時中はそれだけ求められていたんだな。国民を鼓舞するために必要だったのか……。赤紙が届いて海兵団に入団したというエピソードが載っていたけど、自分の作った歌に送られての入団だったとか。

新交響楽団、チェロの首席奏者、鈴木聰さんというお名前もあり。優秀な演奏家でも陸軍の下士官にしかすぎないのかと驚く場面。当たり前なのかもしれないけど、軍隊では関係ない肩書きなのだなあ。

後年は「オールスター家族対抗歌合戦」に委員長として出演されていたらしく、子供時代に見たことがある番組なので、きっと古関さんの姿はお見かけしていたんだな、私。

多くの社歌も作曲されていて、鈴木自動車の社歌も。現スズキ? たくさんありすぎてびっくりする社歌(社歌だけじゃないし)。

私が知っているなと思ったのは、「モスラの歌」や「とんがり帽子」かな。歌ってはいないかなと思うけど、よく聞いていた気がする。

ドラマを見ていると、そんなにレコードは売れたの? 奥さんそんな感じ!?と驚く場面も多かったのだけど、いやいや、実際そうなんだな。今後、戦時中の話が出てきてつらくなるのだろけど、ドラマ初回の「オリンピック・マーチ」につながると思えば、先も楽しみなドラマ「エール」。

これからは、見かけた昭和初期の歌は作曲家をチェックするようにしてみようと思った一冊でした。

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