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漁港の肉子ちゃん

(2011/12/21)

タイトルも表紙もちょっと生々しい「漁港の肉子ちゃん」読み終えました。

こちらも何かの書評で気になった一冊。西加奈子さんの本も何冊か読むようになったなあ。

肉子ちゃんというのはあだ名で、本当は菊子ちゃん。太っているがゆえのネーミング。娘のキクりん(=喜久子 母親と同じ呼び名)目線で語られるお話です。

肉子ちゃんの会話にはいつも「!!」とか「っ!」とか、文章でしか表現されないような語尾がついているらしいです。で、数字の語呂合わせとか、無理やりな漢字の解説とかも特徴。

何でだろう? どこか親近感を持つのは(笑)

端から見たら、肉子ちゃんはちょっと頭が悪くて空気読めなくてうざいんだけど、でもみんなが肉子ちゃんが好きになる。いつもまっすぐな肉子ちゃんを娘のキクりんは冷静に見つめます。小学生なので、小学生の女子なりの悩みも抱えつつ、キクりんはすごいな。

最近小説を読むと、親目線でしか読めなくなってきました。これだと、同じ本を読むのにも、年を重ねて読んだときにまた新たな感動を得られるわけかな。読書ってすごいぜ。

あらすじや結末は書きませんが。いい作品でした。ついつい実写化したら誰が演じるのかなあと考えてしまいますが、肉子ちゃんは難しい。

寺島しのぶさんが太って(彼女はスリムだもんなあ~)ちょっとおばちゃんにしたら演技派なのでいいかなと思うけど、それはもう既に寺島しのぶさんではないわけで(笑)

森三中の村上ちゃんとかだと、身長もいけるかな? 大島ちゃんが小さかったらいい感じかも。

こちらの本、ブックデザインはおなじみの鈴木成一デザイン室でした。

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